裏座長

毎度のように、一週間続く劇団の本公演が終わりました。
今回も、迷いながら本を書き
何度も稽古で心配になりながら
作品創りをしてきました。

観た人のアンケートを読むと毎回の公演で
「モヤっとした」
とか
「もやもやと」
といった表現を使う人が多かった。
別にそんな表現は劇中でも、パンフにも前説でも使ってないんですが。

でも、毎回、そんな同じような感想を観客に与える舞台が出来ていた、ということを面白く思いました。
「観る人によってとり方は違うから」といつもはうそぶくんですが。

もちろん、自分も「もやっと」しています。
世の中の問題は、キッチリと
「右か左か」
に分けられる、結論付けられるものばかりではありません。
そんな気持ちをそのまま舞台に乗っけちゃったわけです。
だって、どっちに結論持って行っても、ご都合主義に感じるし、うそ臭くなってしまうし・・・

だから、そのまま。


でも、実際の人生では、時々、そんな分けられない問題に結論を出さなきゃいけないこともあるのです。
その時自分はどうしているのだろう？
・・・
思い起こせば、結論を出して、あとで後悔してる気がします。
ダメじゃん。
でも、後悔してでも結論を出そうとするだけ、まだマシなのか？
・・・わからん。

わかっていることは
時間は逆戻りしない、ということだよ。