2007年09月30日

であう

昨日は「HITOIKI」というイベントに出演してきました。
自分以外の出演三組のうち知り合いは一人。

その知り合いの「ハンター君」は、4年位前に劇団の稽古場でライヴやったときに出演していた人。当時は高校生でしたが、今は大学生です。実は大学行ってからしばらく会ってなくて、昨年末くらいに鷹匠の「DIEGO」というお店で働いてるのに出会いました。それからはちょくちょく会ってます。

他の一組は、静大生の三人組で、電子ピアノの生演奏をバックにライヴペイントする、というパフォーマンスでした。この鍵盤弾き「あなざわ君」、ちょくちょくステージで見かけていました。そして彼も私の噂をいろんなところから聞いていたそうで、昨日初めてあいさつをかわしました。そうしたら、大学の同じ学部学科の遠い後輩でした。

東京から来た一組は「バロン&世界一周楽団」もちろん初めてお会いしましたが、バケツベースや、湯たんぽパーカッションなどでの演奏で、「ネタがかぶるね」なんてリハーサルで話してました。まあ、そのネタ「そらみみキッチン」は用意はしてなかったんですけど。そんな話をしてたら、主催者のアニキが「あえてかぶらせよう」と言うので、私も急遽、ビン、水差し、ざる、まな板などを持ち込んでパフォーマンスしました。2ステージ目ではペットボトルで彼らの演奏に軽くセッション参加しました。
楽しかったですよ。

こうやって人の輪が広がっていくのね。

そうそう、お客に大道芸人の「あまる君」も来てました。同業者なばろん君ともお友達になってたようです。あまる君も、ばろん君の名前は芸人仲間から聞いていたそうですが、初めて会ったんだそうです。
あまる君はライヴペイントの学生にも「路上でやらないか?」と声かけてました。

私も、「本職は、作演出なので」と11月の本公演の宣伝をしながらチラシ撒きましたよ。とりあえず、一人芝居でも、食事しながら飲みながら観て楽しんでもらえたし、本公演の会場が同じ「NAS'H」ということで感触はとてもよかった。
これがどのくらい本公演の観客動員に繋がるか、期待したいところです。

ちなみに昨日の上演作品は
昼の部:「山梨空港」「そらみみキッチン(ショート)」「横綱に捧げるバラード(新作)」「VOICE SAMPLER(ロング)」
夜の部:「そらみみキッチン(ロング)「VOICE SAMPLER(ショート)」「日吉町原発」
です。
昼の部はイベントスペースでやったので、細かい芸で見せるものを。夜はお店側のオープンデッキだったので、大き目の芸を多めにやりました。
確かに夜は、隣りのイベントスペースで結婚式の二次会が始まったので、叫んで演じても良い「日吉町原発」で正解でした。他の作品だったら二次会に負けてました。  


Posted by 伽藍座長 at 20:12Comments(0)日記

2007年09月28日

HITOIKI

明日、NAS'H+でイベントです。
「HITOIKI」と言います。いろんな表現者を集めてカフェでオープンな感じでやります。
このイベントの主は枝村アニキきみひろという人です。「きみまろ」ではありません。ましてや「きみまる」でもありません。ライヴハウスやイベントに出入りしてるうちに知り合った人です。「アニキプロジェクト」といって、いろんなお店で音楽やアートのイベントを仕掛けてたりします。「座長ぷろじぇくと」はこれに共感する形で始めたように思います。

明日も私以外にいろんな出演者がいます。が、詳細を私は良くわかっていない。
SUNNY(ハンター?)という弾き語りが一人。
マロン(バロン?)というパフォーマー(?)が東京から来る。タップダンスなどをやるらしいとか、二人組みで来るかも、とかの情報が耳に入ってきます。
で、「伽藍座長」。
そして今日、NAS'Hに行ったらポスターに手書きでもう一組ライヴペイントをやるグループも来るらしい。名前は「tete~」・・えっと忘れちゃった。

謎だらけのイベントみたいな紹介になってしまいましたが、そんな謎も楽しみたいので、私は深く調査しません。
そして、明日何をやるかもあまり深く考えてません。手持ちのネタのうちからチョイスします。まだ練りきれてない新作もノリでやるかもしれません。
お時間ある方はお茶しがてらいらしてください。チケット制ではありません。広いデッキのあるオープンカフェですし。


ちなみに一昨日の「Freakyshow」ではノーマルに「山梨空港」「国際平和窓口」「日吉町原発」をやりました。やはり「国際平和窓口」のインパクトは強いらしい。

  


Posted by 伽藍座長 at 21:01Comments(0)告知

2007年09月26日

一人芝居のお知らせ

一公演終わって一休みしてたら明日からまた一人芝居があるんだっけ。

9月26日(水)20:30~
会場:Freakyshow(葵区追手町1-21オーテシティービルB1。Tel:054-273-8699)
チケット:投げ銭
これは劇団渡辺と一緒にやりはじめた「毎週水曜の夜Freakyshowに行けば芝居が観られる」企画です。明日は私の担当で例の一人芝居です。
演目予定は「山梨空港」「日吉町原発」もう一つは未定です。

また土曜日にもあります。
9月29日(土)15:00~と20:00~
会場:NAS'H+(葵区鷹匠2-15-10田辺ビル1階。Tel:054-272-5555)
チケット:投げ銭
こっちは、枝村アニキが企画している「HITOIKI」という企画に参加です。三組出るうちの一つが私です。こちらは演目「Voice Sampler」をリクエストされてるのでそれと他1~2演目やるつもりです。

久しぶりで緊張しそうです。  


Posted by 伽藍座長 at 00:03Comments(0)告知

2007年09月23日

公演終了

公演「いつか花咲く」終了しました。
ご来場いただいた方々、ありがとうございました。
初舞台、初顔合わせな役者三人組による舞台でしたが、思いのほかかみ合いまして。
思ってた以上にいい舞台になりました。
多分、三人ともそれぞれの分野で「相手の呼吸に合わせる」ということをやってきているからだったのではないか、と思います。(ダンスや、ラジオなんてそうですよね)
だから、舞台上のもう一人(?)のムラマツ役のア○パ○マ○のいつ来るかわからない「またね~」というセリフや、息も絶え絶えにしおれていく彼に対してのアドリブ演技なども安心してみていられました。というか、どんな対応してくれるのか楽しみでした。
今回の座組み(一つの芝居をする時のチーム)は、アドリブも悪乗りせず、呼吸や間も自分勝手でなく、だから「ここだけははずさないで」というところだけ伝えておいて、あとはかなり自由に演技してもらいました。
それがうまく行きました。
もちろん、これ以上改善する点が無いわけではありません。でも、久しぶりにそんな臨場感(関係者なのに)を味わえて楽しかったですよ。  


Posted by 伽藍座長 at 19:29Comments(0)日記

2007年09月21日

狭い会場での公演

明日、本番です。

今回もそうなんですが、私は狭い会場での芝居が好きです。
昔は大きな会場を押さえるお金がなかったり、人手が無いので、などの理由で狭い、普段劇場にしてないようなスペースで芝居やってましたが、最近はあえて「狭い会場」で公演をしたいのです。

今回の公演、新しい分野の人を舞台に上げたこともあり、こういう狭い会場での演劇公演というのを初めて体験する人が何人もいました。アンケートでその反応を見ると
「役者が近くてびっくりした」
「役者の息づかいがわかる」
「臨場感がある」
など、「初体験」と呼ぶにふさわしいインパクトを与えられたと思います。

「役者の息づかい」は三百人くらいの会場でも、ちゃんとした演劇向きの劇場ですと伝わってきます。この芝居を昔上演した東京の「三百人劇場」(その名のとおり300席)などそうでした。そういう風に創ってるんですね、本来「劇場」というのは。しかし、そんな劇場でも、劇場全体に伝えようとすると、それなりの技量が要ります。素人にはできません。だから役者は基礎訓練をするのです。

稽古場で公演をする時など、狭いですから特に「役者の息づかい」がわかります。多少技量が足りなくても、というのはありがたいことなのですが。でも、技量が足りなくても、うまく演技できてないと伝わらない、というか、それって「伝わるものが無い」わけですから、伝わらないです。
逆言えば、「伝えるものがあれば、伝わる」空間です。だから「技量」が多少足りなくてもこの「伝えるもの」「気持ち」を役者には重視してもらってます。
特に私が創る芝居は「間」が重要になってきます。勢いで押しまくれない芝居です。引かないといけないのです。その「引いた時」に、「ぽっ」できる「間」を楽しみたい、と思ったらその「間」という目に見えない「空気」を感じてもらわなければいけないのです。
この「空気」を感じられる「空間」には限界がある。

あ、そうそう。役者の技量もそうですが、観客の息づかいも狭い会場だとわかります。
そして、役者の息づかいと観客の息づかいがシンクロした濃密な空間で行われる舞台、というのが成立する瞬間があるのです。瞬間というかもっと長い時間であったりします。
それを体験してしまうと、また芝居を続けていきたくなるんですね。

そんな体験をしてみたい方。
明日、来ます?
明日絶対そんな空間が出来る、とは保証できませんが。こればっかりは時の運もあります。

でも、私はそれが成立する時間を創ろうとして、舞台を創り続けています。  


Posted by 伽藍座長 at 23:20Comments(0)演劇

2007年09月20日

公演初日

昨日、「NAS'H+」で公演「いつか花咲く」やりました。
レストランの付属スペースでの公演、ということで、思惑通り、
公演前にNAS'Hでお茶してたり、公演観た後、NAS'Hで食事してたり、というお客さんが結構いました。
次回は土曜日ですが、土曜夜は貸切らしいのでそんな光景が見られなくちょっと残念。


公演は一時間という短い時間ですが、楽しんでいただけたようです。リトルステップの子供達も来てましたが、小中学生でも充分楽しめたようです。
公演会場としての評判も中々良かったのですが、お店側に施設の音などが少々気になったと思うので、土曜日はその辺りの対策をしようと思います。

この作品を上演するのは三回目です。
今までは、主な人物二人の「対立」ということに主眼を置いて演出してきましたが、今回はそのぶつかり合う二人の「共通点」に主眼を置いて演出しました。今回、この演出が自分でもうまく行った気がします。自分の中で、この手法を使ったことで芝居の中身がわかりやすくなったように感じるからです。この辺りの詳しい話は機会があればまた。

そんなわけで、あと一日二公演あります。お時間ある方は是非、来てください。  


Posted by 伽藍座長 at 23:08Comments(0)日記

2007年09月17日

いよいよ公演です

いよいよ今週公演です。一時間のお芝居です。
お時間ありましたら是非観に来てください。

タイトル:「いつか花咲く」
日時:9月19日(水)20時~、22日(土)16時~&20時~
会場:NAS'H+(静岡市葵区鷹匠2-15-10田辺ビル1階)
チケット:前売1500円、当日1800円、高校生以下1000円
作・演出:佐藤剛史
出演:おおいしあきよ(伽藍博物堂)、松下唯(リトルステップファクトリー卒)、スナオマサカズ(ラジオパーソナリティー)
内容:「舞台はある深夜の地方ラジオ局。地元のバンドを紹介する番組の生放送前後にスタジオで起きる人間模様を描いた一幕劇」


一昨日若干セリフを足しました。6行ほど。今日、そこを練習で確認したら、思っていた以上にいい話になってしまいました。
「しまいました」ってことはないですね。でも、いつも本を書くとき、「何となくいい話だったなぁ」くらいのものを志向しているので明らかに「泣ける話」みたいなものは狙っていないのです。
でも、まあいいよね。今回も狙ってるわけじゃないし。

自分達のやってるタイプの芝居は、観た人の中で思いっきりストライクゾーンに入っちゃった人は「泣けてくる」かもしれないけど、他のお客から観ると「どこでツボにはいったの?」って思ってしまうものなのです。
これは観た人のそれまでの人生経験によるところが大きいので、私たちがどうこうできるものじゃない。でも、そういう「人それぞれに受け留め方が違う芝居」というのが広がりがあっていいなあ、と思って創っています。

ですから、皆さん。観に来てもらって勝手に好きなところで心動かしてもらえるとうれしいです。
そして、心動かせるような舞台になるよう、私、日々心砕いております。
では、会場でお待ちしております。  


Posted by 伽藍座長 at 22:23Comments(0)告知

2007年09月15日

思い立ったが

昨晩、稽古終了後、稽古場に残っていろいろと書き物とかしてまして、日付が変わった頃、ふと気付いた。
「パネルの色塗らなきゃ」

19日からの芝居に使うパネルの色塗りをしようと今週頭に塗料などを買ってきていたのだが、自分の仕事や、昼に劇団渡辺が練習したり、があって後回しになっていたのだ。
と、後回しどころか忘れかけていたのだ。

で、この連休のどこかにやればいいんだが、狙ったように「ストリートフェスティバル」と「国民文化祭」と発送作業、という同じような作業が入った。それも時間差でどちらも出席できてしまう。

『思い立ったが吉日』

目の前のパネルたちを前に一瞬迷う。
が、一端コンビニへ走り、パスタサラダと缶チュウハイを買ってくる。飲みながら楽しく塗ろう。
音楽を流す。パネルを並べる。塗料缶を開ける。・・・開かない。フタが固い。缶の横に書いてあった「開け方」に従ってドライバーで開けようとする。フタのふちが簡単に曲がる。ことごとくふちが曲がっていき、最後には引っかかるところさえない。開かない・・・。
缶チュウハイを飲む。釘抜きを振り下ろす。穴をあける。あ、そんなに過激にじゃないよ。昔トマトジュースの缶に二箇所穴あけて飲んだじゃない(若い人はわからないか)、あの要領だよ。あれって一箇所だとジュース出ないんだよね。ちゃんともう一つ空気穴をあけておかないと。この理屈を知ったのは中学くらいか。でも理屈は知らなくても現象を知ってればとりあえず使える。今回は理屈も知ってて実行している。完璧だ。
無事、塗料出ました。
そして塗りました。
音楽かけながら、缶チュウハイ飲みながら、夜中の2時3時に色塗りをする。
楽しくなってきた。
もっと絵を描きたくなった。

そういえば以前、稽古場でライヴをやる度にバックの大きなパネルに絵を描いてたっけ。その時は毎月やってたので、バンドと季節に合わせて、1月⇒砂漠、2月⇒雪山、3月⇒桜の丘、4月⇒菜の花畑、と続けて描いてた。

でも、今回はベタ塗りをまずやらなきゃ。と、4時近くに終了。楽しかったが疲れもしてたので、ここで帰りました。おやすみなさい。

と、昨晩の報告でした。おやすみなさい。  


Posted by 伽藍座長 at 00:53Comments(0)日記

2007年09月14日

せりふ

劇団の稽古日誌にも書かれたのですが、
私は稽古で
「セリフは入れるんじゃなくて、入るものだ」
と言います。
いろんな芝居の創り方があるので、一概には言えませんので、こっから先は私の個人的意見です。

役者が早めにセリフを覚えてくれるのはありがたいんですが、時々「セリフの字面だけ暗記してくる」役者がいて、苦労することが多いのです。
役者の落とし穴でしょうか。
セリフが入ったら、もうその役を把握した気分になってしまうのか。「字面を暗記してきた」だけの役者は中々先へ進めません。自覚がないから余計厄介です。そんな時演出している私のところには「暗記してきてしまった字面の呪縛から役者を解き放つ」という面倒な作業工程が一つ入ります。
だったら無理に、テストの一夜漬けのようにセリフ覚えてくるんじゃなくて、稽古を重ねるうちに覚えていく方が、うんと中身のつまったいいセリフが言える、と思っています。

先日うちの役者が稽古前に英語の歌を覚えようとしていました。
英語の歌詞を目の前にして何回かトライしてましたが、意味が良くわからなくて辞書で意味を確認しながら訳しはじめました。で、ワンコーラス訳したら、既に歌詞を覚えていました。
こんな経験ありますよね。

「英単語の意味がわかったら、歌詞を覚えていた」
と同じように
「セリフの意味がわかったら、セリフを覚えていた」
ってことです。
だから、稽古では「セリフを覚える」ことに重点を置く必要はなく
「そのセリフが出てくるシチュエーション、心理、誰に言ってるかの方向、などを体感する」
ことに重点を置いています。
本当の意味で「セリフ覚えの早い役者」っていうのは上記のポイントを短期間で把握できる役者のことなのだと思います。

逆に「覚えにくいセリフ」があるとしたら
役の人物がそこに至る「シチュエーション」がうまく出来ていない、と思って稽古します。
あるいはそれが「自分が作者として書いたセリフ」だとしたら、もう一度自分の筆力を検証することもします。場合によっては言い易い(つまり覚え易い)セリフに書き換えます。
それでも覚えられない時に初めて
「お前、そろそろセリフ覚えるよ」
って言います。

お客さんに「よくセリフ覚えられるね」と言われることがありますが
正しい手順を踏めばセリフは「入る」ものだ、と私は思ってます。
  


Posted by 伽藍座長 at 00:31Comments(0)演劇

2007年09月12日

9.11

あれからもう6年も経ったんだね。

あの時、深夜のテレビで繰り返される、信じられないような映像を見つづけていた。
こんなに圧倒的な現実の後では
「いったい演劇は何をすればいいの?」
と思ったものだ。
何をやっても無意味に思えた。

でも、人が大勢死んだはずなのに、身近に犠牲者がいないと、どうしても「画面の向こうの出来事」になってしまいがちだ。

先週、知り合いが亡くなった。
自殺だったという。
今日、その追悼会があった。
顔を出してきたが、主役がもういないんだもんなぁ。
死んでしまった奴が何を考えていたのか、なんて知る術もない。

事故死した人間は、無念だったろう。
と想像しかできない。
何しろ死んだことが無いんだから。
自殺した人間は、いろいろ悩んだんだろう。
と想像しかできない。
何しろ死んだことが無いんだから。

しかし、残された人間の気持ちは実感できるかもしれない。
だって身近に死んだ人は結構いるのだから。

自分が死んだら「嫌だな」と思うけど、今一つ実感が湧かない。
自分の大切な人が死んだら「嫌だ」と思う。これは実感できる。

『もし自分の大切な人が殺されたら』

そう思ったら、人を殺すことなんて出来ないよ。
それとも
そう思うことさえ出来ないほどに
人間の感覚は鈍くなってしまったのか?  


Posted by 伽藍座長 at 02:16Comments(0)日記

2007年09月10日

本を書く

先日(夏休み)、高校生に「台本について」の講習をしてきました。
その時に
「どんな時に台本のアイデアは生まれますか?」
という質問を受けました。
「自転車乗ってる時とかによくポッと浮かびます」と即答しましたが、もっとみんなのヒントになる話をしなきゃなあ、と思ってもう少し話しました。話をしている間に自分で「ああ、そうだよねえ」と我ながら感心した話。まとめてみると

ある舞台(映画でもTVでも小説でもいい)を観て、感動して「こういう舞台がやりたい」と思ってもそこで本を書き始めると、どうしても今観たものの二番煎じになっているような気がしてしまう。だからその時は無理に本は書こうとしない。でも、それに共感した自分がいる、ということを認識することはとても大事なこと。そのように感動する舞台(などの表現活動)に触れることは自分にとって大事なこと。どんどんインプットしていって「自分の価値観を豊かにしていく」時だと思うようにしている。

で、ある時、ある舞台(映画でもTVでも小説でもいい)を観て、「いや、それは違うだろう」と思ったときが、「自分の本を書くとき」だと思ったのだよ。「違う」と思った事象を自分の価値観で書いていく時、「自分の作品」が出来るのだと思う。
これはどんな表現活動でも同じじゃないのかなあ。でも、音楽や絵ってちょっと違う気もする。あれらは「感動した表現方法」を使って「自分の作品」を作ることが出来る気がする。
本は「書く」という一つの表現方法しかない(極端な言い方ですが)。

どちらにしろ、「自分の価値観」をちゃんと持てるか、が大事。
そしてそれを育てるために「いいものにたくさん触れる」
その過程で「違う価値観」に出会った時、
「自分の本が書ける」

という話を高校生にしながら、自分を再確認しました。

一人芝居の台本なんて特にニュースを見ながら「それは違うだろ」と突っ込みながら書いた作品が多いから、自然と「社会批判」的なものが多くなってしまうのだね。  


Posted by 伽藍座長 at 22:55Comments(0)演劇

2007年09月06日

台風

台風が来てる。
風がすごいので、今日は劇団の稽古はお休みにしました。飛んできた看板に当たって怪我などされたら困りますから。

雨と風がひどい時は、稽古場のコンクリートの壁から水がしみ出てくることがあります。
今稽古場にいますが、一箇所天井からしみ出ています。落下地点に受け皿を用意しました。朝までに茶碗一杯位溜まるかも。

今週前半はストリートフェスティバルの出演出展者の審査会で忙しかった。
演奏音源を聴いたり、アート作品の写真見たりしていくのは楽しいですが、審査しないといけないんですね。知り合いから「審査よろしく」なんて言われることもありますが、「審査に私情は入れないので」と答えてます。当たり前なんですけど。
とはいえ、審査やってる間に出演者出展者に愛着が沸いてくるのは事実です。「それって私情が入ってるんじゃないか」と言われそうですが、愛着が湧くものって書類や音源や作品から「やる気」が伝わってくるものに対してですよね。だから、こちらが愛着湧くようなものを送ってくる人には是非出て欲しいわけです。これって審査の基準として正しいと思うので。
毎年、審査で新しいミュージシャンやアーティストに出会えるのが楽しいです。
そして当日、実際に顔合わせるのが今から楽しみです。

  


Posted by 伽藍座長 at 21:54Comments(0)日記