2007年09月12日

9.11

あれからもう6年も経ったんだね。

あの時、深夜のテレビで繰り返される、信じられないような映像を見つづけていた。
こんなに圧倒的な現実の後では
「いったい演劇は何をすればいいの?」
と思ったものだ。
何をやっても無意味に思えた。

でも、人が大勢死んだはずなのに、身近に犠牲者がいないと、どうしても「画面の向こうの出来事」になってしまいがちだ。

先週、知り合いが亡くなった。
自殺だったという。
今日、その追悼会があった。
顔を出してきたが、主役がもういないんだもんなぁ。
死んでしまった奴が何を考えていたのか、なんて知る術もない。

事故死した人間は、無念だったろう。
と想像しかできない。
何しろ死んだことが無いんだから。
自殺した人間は、いろいろ悩んだんだろう。
と想像しかできない。
何しろ死んだことが無いんだから。

しかし、残された人間の気持ちは実感できるかもしれない。
だって身近に死んだ人は結構いるのだから。

自分が死んだら「嫌だな」と思うけど、今一つ実感が湧かない。
自分の大切な人が死んだら「嫌だ」と思う。これは実感できる。

『もし自分の大切な人が殺されたら』

そう思ったら、人を殺すことなんて出来ないよ。
それとも
そう思うことさえ出来ないほどに
人間の感覚は鈍くなってしまったのか?


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Posted by 伽藍座長 at 02:16│Comments(0)日記
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