2010年12月26日
稽古場を閉めるにあたって
さて、鷹匠稽古場の話をしよう。
12年やってきた中で「閉めよう」と思ったことは何度もありました。
それこそ毎年のように。
でも最終的に「ほんとに閉めよう」と思い始めた時を探ると
昨年の10月22日だったように思う。
この日、凹むことがあった。
傍から見ればそれほど重大なことではなかったのかもしれないが、その時の自分にはかなり効いた。
内容はおいといて。
何で自分は「稽古場を持つ」というリスクを背負っているんだろう?
大してメリット無いんじゃないか?
そもそも自分が思っているほど必要とされてるわけじゃなく、だったらただ「自分稽古場を持っている」というだけの自己満足のためじゃないのか?
次の日誰かに相談することにした。
・・・相談相手がいない。
あ、いた。
ということでM氏と呑みに。
そこでいろいろ話をしたら、少し気分が楽になり
「稽古場」に執着する必要が無い、と自分の気持ちに整理が付いた。
気持ちの整理がついただけだ。
だって実際、帰り際のM氏は「で、閉めるんですか?」という半信半疑な薄笑いを浮かべていた気がする。
もう一人相談相手がいた。
20年以上付き合いのあるK社長だ。一時期K社長の会社で数少ない正社員をさせていただいてました。
K社長も
「だったらリスタートすればいいんじゃないか」
という意見だった。
年末に向け、自分の気持ちが固まりだした。
ここで、何故かS君にだけは「閉める」という話をした。
何でだろう。
多分、稽古場を閉めたとき、一番本気で残念がる人間じゃないか、と思ったからだろう。
この年、「佐藤がかなり本気で稽古場を閉めることを考えている」と知っていたのは上記の三人だった。
が、私はちょっとだけ迷っていた。
稽古場を持つ事で得られるメリットの一つ
「自分の好きなときに稽古と公演がいくらでも出来る」
これをもう一度実感したかったのだ。
そしてそれは必要とされてることなんじゃないか?と淡い期待を抱きながら。
そこで、年明け可能な限り毎週公演をうつことにする。
それが「金曜座長劇場」であった。
「もうすぐ閉めるから来て」「これでお客がたくさん来たら閉めるのやめるから」という宣伝の仕方もチラッと頭をかすめるが、あえてせず。
とはいえ、12月に決めた企画ゆえ広報期間もないため、珍しく年賀状の形で公演のお知らせを送る。
年賀状原稿を見返してみると、そこにはこんな一文があった。
「ここもいつまで維持していけるかわかりませんので、今のうちに是非足をお運びください。」
いつまでも
あると思うな
親と金
と稽古場
(思いっきり字余り)
こうして2010年を迎えたのでありました。
つづく。
12年やってきた中で「閉めよう」と思ったことは何度もありました。
それこそ毎年のように。
でも最終的に「ほんとに閉めよう」と思い始めた時を探ると
昨年の10月22日だったように思う。
この日、凹むことがあった。
傍から見ればそれほど重大なことではなかったのかもしれないが、その時の自分にはかなり効いた。
内容はおいといて。
何で自分は「稽古場を持つ」というリスクを背負っているんだろう?
大してメリット無いんじゃないか?
そもそも自分が思っているほど必要とされてるわけじゃなく、だったらただ「自分稽古場を持っている」というだけの自己満足のためじゃないのか?
次の日誰かに相談することにした。
・・・相談相手がいない。
あ、いた。
ということでM氏と呑みに。
そこでいろいろ話をしたら、少し気分が楽になり
「稽古場」に執着する必要が無い、と自分の気持ちに整理が付いた。
気持ちの整理がついただけだ。
だって実際、帰り際のM氏は「で、閉めるんですか?」という半信半疑な薄笑いを浮かべていた気がする。
もう一人相談相手がいた。
20年以上付き合いのあるK社長だ。一時期K社長の会社で数少ない正社員をさせていただいてました。
K社長も
「だったらリスタートすればいいんじゃないか」
という意見だった。
年末に向け、自分の気持ちが固まりだした。
ここで、何故かS君にだけは「閉める」という話をした。
何でだろう。
多分、稽古場を閉めたとき、一番本気で残念がる人間じゃないか、と思ったからだろう。
この年、「佐藤がかなり本気で稽古場を閉めることを考えている」と知っていたのは上記の三人だった。
が、私はちょっとだけ迷っていた。
稽古場を持つ事で得られるメリットの一つ
「自分の好きなときに稽古と公演がいくらでも出来る」
これをもう一度実感したかったのだ。
そしてそれは必要とされてることなんじゃないか?と淡い期待を抱きながら。
そこで、年明け可能な限り毎週公演をうつことにする。
それが「金曜座長劇場」であった。
「もうすぐ閉めるから来て」「これでお客がたくさん来たら閉めるのやめるから」という宣伝の仕方もチラッと頭をかすめるが、あえてせず。
とはいえ、12月に決めた企画ゆえ広報期間もないため、珍しく年賀状の形で公演のお知らせを送る。
年賀状原稿を見返してみると、そこにはこんな一文があった。
「ここもいつまで維持していけるかわかりませんので、今のうちに是非足をお運びください。」
いつまでも
あると思うな
親と金
と稽古場
(思いっきり字余り)
こうして2010年を迎えたのでありました。
つづく。
Posted by 伽藍座長 at 02:40│Comments(0)
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