2010年12月27日

続・稽古場の話

そんなわけで、2010年を迎えました。

1月から毎週金曜日に芝居をやってみました。
ハガキの最後の一行を気にしてくれる人もいましたが、集客はいまいち。
途中から、集客よりも芝居内容にどんどんとエネルギーを配分するようになっていきました。
そのせいか、この時上演した「ドンキホーテ」では自分の身体のさらなる可能性を見出し
「リア王」では自分でも説明しようの無い感覚での舞台になりました。
多分、あの「リア王」があったから、その後の「ギャラリーとりこ」での試みが出来たのだと思い返しています。

さて、淡い期待は消え去り、同時期に旅に出た公演先のほうが集客が良かったという事実から当然のように
「ここではないどこかへ出よう」
という想いが大きくなるわけです。

決心をつけ、公表することにしました。
2月に劇団員に
3月にHP上とメールで
「6月の本公演『浜辺の猿』後、稽古場を閉めます」

「閉めてどうする?」という質問に
「帰ってきた敷金を元手に旅に出る」などと答えていましたが
この時期に、前年断った企画の再募集を目にするのです。それが
「SPAC県民劇団」
企画書を作り提出。3月頭には早々に返事が来て始動することになりました。
「ここではないどこかへ」
休んでなどいられない。
(と、カッコよく書きましたが、戻ってきた敷金はそれまでの借金の返済でほぼなくなってしまいました。一時的に見たことない数字が通帳に記載されましたが、一瞬でした。「旅へなど行く資金はなかった」ということです。そんなもんですよ、現実の世の中は。)

さて、稽古場を閉めた後、あの荷物をどうする?という問題が。
自宅に引き取るにしても当時住んでた1Kのアパートに入るわけは無く。どこかに倉庫を借りるにもそこそこお金はかかる。かなりの物を捨てても、芝居を何らかの形で続けていく以上捨てない方がよいものもある。
と、いうわけで
「自宅を、荷物を置ける広いところに引っ越そう」
となるわけです。
広くても、家賃は「稽古場とそれまでの自宅アパートの家賃を足して2で割ったくらい」を上限に探すことに。
途中は飛ばして・・・
で、一階に土間、二階に部屋のある現在の住居に引っ越すことになったのです。
引っ越した当時は荷物で土間に人は入れなかったのですが、引越し後も荷物整理し大量に捨て、
今ではちょっとした稽古が出来るスペースを確保することができました。

この季節になって思います。
「風呂付の住居」「温水の出る蛇口」の何とありがたいことか。
一つ難点を言えば、
部屋が広くなったので、ストーブで部屋が暖まるのに今までより時間がかかる
ってことくらいでしょうか。

さあ、稽古場から話が離れてしまったので仕切りなおそうと思います。
つづく。


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Posted by 伽藍座長 at 18:28│Comments(0)日記
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