2011年02月14日

演劇カタログ終了

三日間にわたり行われました、演劇カタログも終わりました。

「伽藍博物堂演劇実験室」の公演には200人を越える方に観ていただき、うれしい感想をたくさんいただきました、ありがとうございます。

そして、初日に何とか間に合ったのは「伽藍博物堂戯曲集」です。
会場で販売しました。思った以上にたくさんの方に買っていただきましたありがとうございます。

パンフレットに「箱舟」の配役などを書いたごあいさつがあったのですが、こちらの手違いで初日来場の方の手に渡らなかったようで、すみません。
内容はこちらに載せようと思います。
  


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2011年02月09日

自宅リハ

昨晩、自宅で稽古でした。
機材がたくさん置いてある場所です。
音ネタが全てそろったので、それを使ってリハをすることに。
実は、邪魔な照明機材は天井にぶら下げてあるので、ちょっと調光器を繋いでみたらいい感じに劇場になりました。照明組んでいる間にみんなで「ここで公演をやるとしたら」のレイアウトで盛り上がってました。
一応民家なので、あまり無理な公演は出来ないですな。

さて、照明と音響がそろった状態でのリハーサル。
理想的な完全暗転が実現できてしまったため、場面転換では何も見えない。
照明があたると気持ちが入りやすい。そして暖かい。

今までの稽古場公演は本番と同じセットで劇場で稽古を積み重ねていけたのだなぁ。と改めて実感。
しかし、今はこうして「本番により近い環境を作って本番に乗り込む」というノウハウを構築しながら稽古を積み重ねています。
いよいよ今週末ですので、「まだチケット購入していない」「直前にならないと予定がわからない」という方メール予約お待ちしております。(メール予約は各公演当日の朝8時までに送ってくれればチェックできますので、よろしく)



「演劇カタログ」
日時:2月11日(金・祝)~13日(日)
会場:静岡市民文化会館4階・B展示室
チケット:前売り1500円、当日1800円(学生:前売り当日とも1000円)
チケットは共通チケットで、一枚で三日間何度でも再入場可。
全体のタイムテーブルはこちら。
http://livedoor.blogimg.jp/zitenoka1-engekicatalog2011/imgs/a/e/aecf7573.jpg

伽藍博物堂は「伽藍博物堂演劇実験室」の名前で、2002年上演作「箱舟」を上演します。
日時:2月11日(金・祝)15:30~、12日(土)19:30~の二回公演。
チケットの取り置き(前売り料金で)したい方は
「氏名」「チケット枚数」をメールで予約してください。
http://garan-garan.com
  


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2011年02月07日

ロダン彫刻と

先週土曜、「夕暮れロダンツアー」に照明で参加してきました。
照明は主に「考える人」と「カレーの市民」に趣向をこらしました。

天井ははるか遠く20メートルくらいあるでしょうか。照明吊るのは無理です。
なので、下に置いたり、手すりにかまして横から照らす。
カレーの市民は6体の彫刻の影を美術館の壁に並ぶように映す。

通称「影絵の市民」。
しかし、人気はやはり「考える人」でした。
下からと何故か背中を照らす。写真は撮り損ねましたが、どこかのページにアップされてないかなぁ・・・
ここにありました。
http://www.shizushin.com/shizushin/templates/F03PrintPage.aspx?Path=/Channels/www.shizushin.com/news/local/central/20110206000000000027&TitleTag=%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E4%B8%AD%E9%83%A8%EF%BC%9A%E2%80%9C%E5%A4%95%E6%9A%AE%E3%82%8C%E3%83%AD%E3%83%80%E3%83%B3%E2%80%9D%E5%8A%9B%E5%BC%B7%E3%81%8F%E3%80%81%E9%99%B0%E5%BD%B1%E3%81%AF%E3%81%A3%E3%81%8D%E3%82%8A%E3%80%80%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8



発見。地獄の門を西から照らすと、壁に大きな「豚の横顔」が浮かび上がります。ロダンは狙ってないでしょうが。  


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2011年02月04日

ちゃんと歩く

本日のテーマは「ちゃんと歩く」ってことで。

すでに日付変わっちゃいましたが、専門学校で講師(?)です。
最終目的は「素人をファッションショーのモデルにする」プロジェクト。

私自身、姿勢悪い人間でしたんで、そんなことを教える立場でいいのかなぁ・・なんて思ったりもするのですが。
しかし、「人に伝える」という機会の多くなった最近では、自分の意識がどんどん変わってきて姿勢もよくなってきてるんですよ。つい先日も、塾で机に向かって授業の予習をしていたら、中学生に「先生なんでそんなに姿勢いい?」と言われました。言われた私がびっくりですよ。
たぶん40歳を過ぎてからのほうが「姿勢はいいし、声は出る」のです。

さて、「ちゃんと歩く」ですが。
学生は個々に癖もありますが多いのは、骨盤が後傾してたり、足をずって歩く子です。
1時間半、いろいろやって見た目にも変わってきましたが、まだまだ先は長いです。
この頼りない歩き方をしている子達を、何百人(千人以上?)もの前でもちゃんと歩けるモデルにしなければいけない。しかもあと三ヶ月で・・・

何か青春ドラマみたいや。  


Posted by 伽藍座長 at 03:30Comments(2)日記

2011年02月02日

中学校・道徳

本日、中学校へ行って道徳の授業をやってきました。テーマは、「個性を伸ばす」。

中学1・2年生合わせて400人以上。
校長先生から「うちの生徒は積極性が無く、大人しいので」という話。
自己紹介に「外郎売り」なんかをやって(担当のH先生のリクエスト)
さて、みんなで動いてみましょう。
って、体育館一杯です。激しくは動けません。
まず簡単な「拍手回し」をやってみると、もうそれだけで楽しくなっちゃいましたね、皆さん。
「大人しい?」って感じです。
こうなれば後は流れに任せ、皆に任せで盛り上がりました。
案の定、男子の一部は隊列からはみ出すくらいに。「もう、男子ったら!」
あと、「いじりやすい若い男性教諭」もうまく使えました。F先生ありがとう。
後半は芝居作りの現場の話から「個性」についての話をして終わり。
50分なんてあっという間だ。

校長先生から「子供たちは、もっとやりたそうにしてましたね」と。
担当のH先生からも「教室帰ったら、さっそく話題になってました」と。

「たいへん好評でした」と報告しておこう。


実は今週、異種格闘技戦のようなスケジュールです。
明日は専門学校。テーマは「ちゃんと歩く」ってとこでしょうか?
週末は県立美術館。ロダンの彫刻と共演(?)。

で、来週は「演劇カタログ」・・・  


Posted by 伽藍座長 at 17:33Comments(0)日記

2011年01月19日

道徳の授業

昨日、市内某中学校に打ち合わせに行ってきた。
来月頭に、「道徳の授業」をするためだ。

私に一体どんな「道徳」が説けるというのか?
授業のテーマとしては「自分の個性を伸ばす」。
そこで、参加者の個性を重視して舞台を作っている(と思われている)私に依頼が来たというところでしょうか。
「せっかくだから講義だけじゃなくって、実演してもらったり、生徒も体動かしたりすると面白いですね。」
という話になり、やってみる方向で・・・
生徒は1年2年合わせて400人くらいいるそうです。体育館で400人相手のワークショップ。「はい、みんなで動いてみましょう」って、想像するだけで楽しいんですけど。

「最後は体験談なんかを~」という話でしたが、体験談話するとどうも面倒になりそうなので・・・
「何故、演劇をここまで続けてこられたか?」→「成り行きで」
なんて話ですから、中学生に
「あ、適当に生きてても何とかなるんだな。じゃあ頑張んなくてもいいか。」「目標持ってやってても、必ずしも将来それが叶うわけでもないんだな。じゃあ目標は無しって事で。」とか、こちらの意図と違うとられ方されやすい人生を歩んできてるんですね、私って。
そんなわけで、先生とは
「じゃあ、ちょっとだけ体験談して、最後は『個性』についての話に戻して終わりましょう」
となりました。

さて、どんな道徳の授業になるんでしょうか?お見せできないのが残念です。
  


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2011年01月10日

舞台の予定

先週はこちらお休み状態でした。週末にいろんなことがスタートしてその準備でてんてこ舞い。久しぶりに徹夜もしてしまいました。というわけで、何の準備か、報告です。各舞台の詳細は改めて告知します。

2月11日(金)~13日(日)に静岡市民文化会館B展示室にて「演劇カタログ」があります。これに「伽藍博物堂演劇実験室」の名前で作品を出品します。8年前に上演した作品「箱舟」。週末は初めて広い空間で平台を組んで稽古をしました。いつも8畳間のスペースでやっていた稽古をその3倍のスペースに置き換えさらに平台を組んで本番のスペースに近くして稽古。広いスペースでの稽古日が限られているので少々焦り気味であったのですが蓋を開けると、
8畳間に凝縮されたものが広い空間に解放されて、思ってた以上に面白かった。空間がスカスカになることもなく、大きく動く事で感情の起伏もすごく見やすくなって。
でもこれは広いスペースでやったからだけじゃなく、それまでの8畳間で積み重ねてきた稽古内容に裏打ちされたものである、と自己分析をし、気持ちを引き締めるのであった。

3月26日(土)に磐田市民文化会館大ホールで、磐田東・西・南高校演劇部合同公演があります。週末はその初稽古。何とか台本を間に合わせ読み合わせから早速立ち稽古。演目は昨年9月にやった「こだまがきこえる杜」をちょっと手直ししたもの。高校生は伸び伸びやってて面白いわ。あとはこれをちゃんとした演劇にまとめていければ。その役目が自分なんですね。

4月2日(土)・3日(日)に静岡市内駿府公園で行われる「静岡まつり」の一区画「駿府大演舞場」に、がくらく座のメンバーを中心に出演する予定です。週末にその打ち合わせ。
打ち合わせることはそんなになく。がくらく座は9月の公演終了後もちょくちょく集まってワークショップなどやってるのです。このグループは各々で活動もしているようです。そんなこともお互い刺激になってここからいろんな動きが産まれてきたらいいな、と。
とりあえず「静岡まつり」は30分くらいの舞台をやる予定です。

と、これだけ書いてて週末何人俺がいたんだ?って感じですね。
さらに、
自費出版ですが「戯曲集」を出そうと準備しています。間に合ったら「演劇カタログ」に。
高校演劇部の先生に前から勧められていたのです。今回はまず、高校生でも上演できそうな戯曲を1時間以内にまとめなおしたものを三作品、収録した本にします。

あと、舞台は来週
1月22日(土)19:30~
いつもの「ギャラリーとりこ」で「小さな写真展」に合わせた一人芝居ということでやってきます。今年最初の舞台です。投げ銭です。どうぞお越しください。

  


Posted by 伽藍座長 at 14:45Comments(0)日記

2011年01月05日

やわらかい心

昨年の記事にコメントいただいたのですが、簡潔にうまく返答できないのでこちらに。

役者にほしい「やわらかい心」ですが、
同じく「柔軟な頭」と「柔軟な身体」もあったらいいと思ってます。

舞台は生ものです。
稽古をたくさん積んでいても、本番では何が起きるかわかりません。
特にお客さんが入ると、お客さんの反応も予想通りには行かないし、毎回変わります。
それらに対応できるように、臨機応変な頭と柔軟な身体が必要になってきます。
で、「やわらかい心」は?

頭や身体と同じようなものなのですが、
もう少し広く、説明しにくい雰囲気も含めてってことになるのかな?
自分で使っといて、曖昧ですね。
というか、曖昧な感覚なので、曖昧な表現になってしまったんです。

もう少し具体的に何とか・・・

「受け入れる力」でしょうか。
相手役の発する空気を受け入れて反応できる力。
観客が発する空気を受け入れて存在する力。

世間で「上手い役者」と認知されている人でも
この「受け入れる力」の弱い人は多いと感じます。
相手役を支配しようとして、自分でまとめていこうとする。
観客をまずは自分に向けさせる。
こういったことも確かに必要ですし、
俗に「花のある役者」といわれる人はこういう力を持っていたりします。

生で観たことないので間違ってるかもしれませんが、
海老蔵さんは「花のある役者」だったけど「受け入れる力」が弱かったんだと思います。
実生活でもってことです。

うまく返答できてない気もしますが
このように言葉にしにくいものなんです。
ということを、受け入れていただくことにして・・・


自分もできるだけ「受け入れる力」を養いたいものだと思います。
舞台でも、舞台裏でも、実生活でも。  


Posted by 伽藍座長 at 13:00Comments(1)日記

2011年01月02日

看板

年末にシャッターを塗った。

二度塗りしてないので、近くで見るとちょっと恥ずかしい。
文字はフリーハンドで書いてるので、近くで見るとちょっと恥ずかしい。

シャッターは最近閉めっぱなしだった。
剥げた青色のシャッターが
何か人気のない空き店舗の象徴のようで嫌だったので
塗った。
しかも黒。
なので文字は白。
これで、ちゃんと活動してるように見えるし
「どこかへ行ってしまった伽藍博物堂が、こんなところに。」
と見つけてもらえそうかな。

しかし、年末初めて訪れた人は閉まったシャッターの前で呆然としたそうだ。
「どうやって中に入ればいいんだ?」
そうか、これは看板ではなく本来入り口だったんだ。

出入り口は現在建物横になっております。
建物前面の通り沿いのシャッターはこれからしばらく看板代わりとなります。
しばらくって?
暖かくなってきたら開けたくなると思うのでそれまで。
看板の余白には気が向いたらもうちょっとフリーハンドで何か描くかな。
「何もないところにいろいろと詰め込む」イメージで。
原点に戻ってやり直そうと思います。

あ、余白なのに黒だ。  


Posted by 伽藍座長 at 12:30Comments(0)日記

2011年01月01日

謹賀新年

今年もよろしくお願いします。

昨晩は久しぶりに除夜の鐘をつきに曹源寺へ。

何故か百八のうち十数回つきました。
最後は私がカウント係に・・・
「はい、次は98ですよ」
「あ、もう日付変わっちゃうよ」
「ちょっとペース上げなきゃ」
などと言ってるうちに、百七つめと百八つめの間で年が明けました。
まぁ、よしとしよう。

今年の計画をノートに書く。
頭に描く。
半分実現できたら褒めてやろう。

というわけで、元旦から台本校正やってます。
年末に褒めてもらうために。  


Posted by 伽藍座長 at 11:55Comments(0)日記

2010年12月31日

大晦日

昨日、私の家の一階ではストフェス忘年会が催され、今月二本目のビールをいただきました。
その後は何本飲んだことか?何種類かのワインと最後は黒糖梅酒を。
しかし、二日酔いにはなってないぞ。
久しぶりに使ったわりにはいい仕事してる、俺の肝臓。

さて
今年を振り返りきる前に
今年ももう終わりです。
自分にとって大変革の一年が終わります。
来年も変革は続きそうです。

来年もよい年でありますように。  


Posted by 伽藍座長 at 17:05Comments(0)日記

2010年12月29日

県民劇団

稽古場を閉めた後の夏、旅に出る金もなかった私は、静岡でやはり芝居を作っていた。

SPACで公募した「県民劇団」に企画を出し、野外劇場で公演。
また一つ劇団を立ち上げた形になりました。
公演は、まぁ急造の集団にしてはうまくまとまりました。というところです。
年齢層も広く、居住地も広範囲となれば、今後の継続的な活動も悩みどころとなります。
とか言ってますが、自分の中では大体の方向性はあります。企画書にも書きましたし。
SPACは覚えてるかなぁ・・・

今年を振り返ってこの集団「がくらく座」が作れたことは、今後も静岡で芝居を続けていく上ではプラスになることと思います。
今後も、SPACと反発したり小競り合いしながらも、前に進んで行きたいものです。

簡単すぎる?
本気で振り返るとえらく長文になりそうだから。

これキッカケに、演劇やる人が増えて、観る人が増えてくれれば、
っていつも言ってることです。それをここでもやったということで。

「クオリティーがいまいち」
という意見もありますが、じゃあ、どこまで上げればOKなの?
素人役者は大きな舞台に立ってはいけないの?
だったら
「集まってきた役者希望者は、みんな引き取って舞台に上げてください」
なんて注文出さないで下さいね。


ところで、役者の上手い下手ってどこで見ますか?
私は「やわらかい心」を見ます。  


Posted by 伽藍座長 at 18:58Comments(1)日記

2010年12月28日

最後の本公演

2010年年明け。
6月に予定していた公演が鷹匠での最後の本公演になると思いながら(自分の中だけでしたが)、上演台本を決めることになりました。
その時候補に上げてたのが「浜辺の猿」と「箱舟」。
どちらも再演したい演目でした。
当時の人数からいったら「箱舟」でしたが、鷹匠の最後らしい作品としては「浜辺の猿」。
そこで、今まで参加してきた人にも広く声をかけて「浜辺の猿」を上演することにしました。

「本公演」と銘打つのは、「私の作品をそれなりの時間をかけて劇団員で上演する」というような定義だったかな。
鷹匠で活動を続けていく中で「劇団」という形をとったのは
「稽古場の維持」が目的でした。ここで継続的に活動を続けるため。
なので、誰が劇団員?といわれたら
「稽古場維持費を払っている人」
という条件になるのでした。
しかし、劇団員にも生活があり、結婚・出産・転勤などで活動できなくなりますよね。
新しい劇団員がそうそう都合よく入ってくるわけでもないし。
しかし巷には「かつて演劇活動をしていたが、今は辞めてる」「所属劇団の活動が休止状態」「所属劇団の活動拠点が県西部のため続けるのが難しい」などの演劇人がちらほらいたわけです。
そこで、上記の条件を提示して声をかけていくのでした。
「稽古場維持費を払っていてくれれば劇団員」
これにより、稽古場を出入りする人を増やしたんですね。

ここで「劇団とは?」という話をすると今の自分では定義しにくいのでしません。
「理想とする劇団」を作ることよりも、目の前の
「稽古場を維持するための集団」を作ることが先決だったのです。
しかし、この方向はそれほど無理やりでもなかったと思っています。
静岡で演劇をするには
仕事をしながら続ける人が多いわけです。
家庭の事情、仕事の事情があるわけです。
その中で続けていくわけです。
「理想とする劇団」が
「理想とする演劇を体現できる集団」でありたいのは確かです。
しかし
「生活しながら、仕事しながら、それでも演劇を続けていく集団」でありたいのも確かです。
両方重視したいです。これからも。


話を本公演に戻します。
6月の公演を最後の本公演にする、と劇団員に発表し、広報もしますと
「最後」ということで気合が入ります。
「最後でなくても気合入れろよ」という突っ込みもありましょうが、
そう思いながらも「最後だから」という気合の入り方しますよね。
この前後に「春なのに」「ちどりあし公演」「ひまたく公演」「UNIT LIVE FINAL×CLOSE」と、久しぶりに賑やかな稽古場となるのです。
常時このくらい賑わっていれば状況も変わったかもしれないなぁ・・・と思いながら。

本公演はうまく出来た方だと思います。
ある意味「集大成」なわけですから、それなりのものができてないと困りますからね。
しかし逆に
「ここまでだったか」という想いも沸きますよね。
「次へ繋がる」と思えた部分が見えたということは
「次も出来る」ということと
「もうちょっとやれば今回出来たかもしれない」という想いが沸きますよね。

しかしもし
「やりきった」という想いで一杯になれたのなら
稽古場の閉鎖と共に、私の演劇人生も終わるわけですから。
もう何も思い残すことはない。余生は何をして過ごそうか。って話になるわけです。

舞台はいつでもなまもの。
生物。
(時々私が理系出身であることを驚かれますが詳しく言えば「理学部生物学科卒」です。失礼。)
「なまもの」ですから、同じ作品を別の機会に上演すればまた新しい発見や成長が見つかるのです。
「浜辺の猿」はやはりまたいつか再演したい作品です。
今回は、鷹匠最後の本公演に相応しい「本」だったと思います。
観逃した方は、またいつか上演するのをお待ちください。
観た方は、またいつか上演する時、また違った自分を発見できるかもしれません。お楽しみに。
(この「自分」は私って事ではなくて、「あなた」ってことですよ。)

さて、文章の構成も何も考えずに長文書き始めるとこんなに収拾つかなくなりますね。
いいでしょう。このまま徒然に今年を振り返って行きますよ。
つづく。  


Posted by 伽藍座長 at 11:07Comments(0)日記

2010年12月27日

続・稽古場の話

そんなわけで、2010年を迎えました。

1月から毎週金曜日に芝居をやってみました。
ハガキの最後の一行を気にしてくれる人もいましたが、集客はいまいち。
途中から、集客よりも芝居内容にどんどんとエネルギーを配分するようになっていきました。
そのせいか、この時上演した「ドンキホーテ」では自分の身体のさらなる可能性を見出し
「リア王」では自分でも説明しようの無い感覚での舞台になりました。
多分、あの「リア王」があったから、その後の「ギャラリーとりこ」での試みが出来たのだと思い返しています。

さて、淡い期待は消え去り、同時期に旅に出た公演先のほうが集客が良かったという事実から当然のように
「ここではないどこかへ出よう」
という想いが大きくなるわけです。

決心をつけ、公表することにしました。
2月に劇団員に
3月にHP上とメールで
「6月の本公演『浜辺の猿』後、稽古場を閉めます」

「閉めてどうする?」という質問に
「帰ってきた敷金を元手に旅に出る」などと答えていましたが
この時期に、前年断った企画の再募集を目にするのです。それが
「SPAC県民劇団」
企画書を作り提出。3月頭には早々に返事が来て始動することになりました。
「ここではないどこかへ」
休んでなどいられない。
(と、カッコよく書きましたが、戻ってきた敷金はそれまでの借金の返済でほぼなくなってしまいました。一時的に見たことない数字が通帳に記載されましたが、一瞬でした。「旅へなど行く資金はなかった」ということです。そんなもんですよ、現実の世の中は。)

さて、稽古場を閉めた後、あの荷物をどうする?という問題が。
自宅に引き取るにしても当時住んでた1Kのアパートに入るわけは無く。どこかに倉庫を借りるにもそこそこお金はかかる。かなりの物を捨てても、芝居を何らかの形で続けていく以上捨てない方がよいものもある。
と、いうわけで
「自宅を、荷物を置ける広いところに引っ越そう」
となるわけです。
広くても、家賃は「稽古場とそれまでの自宅アパートの家賃を足して2で割ったくらい」を上限に探すことに。
途中は飛ばして・・・
で、一階に土間、二階に部屋のある現在の住居に引っ越すことになったのです。
引っ越した当時は荷物で土間に人は入れなかったのですが、引越し後も荷物整理し大量に捨て、
今ではちょっとした稽古が出来るスペースを確保することができました。

この季節になって思います。
「風呂付の住居」「温水の出る蛇口」の何とありがたいことか。
一つ難点を言えば、
部屋が広くなったので、ストーブで部屋が暖まるのに今までより時間がかかる
ってことくらいでしょうか。

さあ、稽古場から話が離れてしまったので仕切りなおそうと思います。
つづく。  


Posted by 伽藍座長 at 18:28Comments(0)日記

2010年12月26日

稽古場を閉めるにあたって

さて、鷹匠稽古場の話をしよう。
12年やってきた中で「閉めよう」と思ったことは何度もありました。
それこそ毎年のように。
でも最終的に「ほんとに閉めよう」と思い始めた時を探ると
昨年の10月22日だったように思う。

この日、凹むことがあった。
傍から見ればそれほど重大なことではなかったのかもしれないが、その時の自分にはかなり効いた。
内容はおいといて。
何で自分は「稽古場を持つ」というリスクを背負っているんだろう?
大してメリット無いんじゃないか?
そもそも自分が思っているほど必要とされてるわけじゃなく、だったらただ「自分稽古場を持っている」というだけの自己満足のためじゃないのか?

次の日誰かに相談することにした。
・・・相談相手がいない。
あ、いた。
ということでM氏と呑みに。
そこでいろいろ話をしたら、少し気分が楽になり
「稽古場」に執着する必要が無い、と自分の気持ちに整理が付いた。
気持ちの整理がついただけだ。
だって実際、帰り際のM氏は「で、閉めるんですか?」という半信半疑な薄笑いを浮かべていた気がする。

もう一人相談相手がいた。
20年以上付き合いのあるK社長だ。一時期K社長の会社で数少ない正社員をさせていただいてました。
K社長も
「だったらリスタートすればいいんじゃないか」
という意見だった。

年末に向け、自分の気持ちが固まりだした。
ここで、何故かS君にだけは「閉める」という話をした。
何でだろう。
多分、稽古場を閉めたとき、一番本気で残念がる人間じゃないか、と思ったからだろう。

この年、「佐藤がかなり本気で稽古場を閉めることを考えている」と知っていたのは上記の三人だった。
が、私はちょっとだけ迷っていた。
稽古場を持つ事で得られるメリットの一つ
「自分の好きなときに稽古と公演がいくらでも出来る」
これをもう一度実感したかったのだ。
そしてそれは必要とされてることなんじゃないか?と淡い期待を抱きながら。
そこで、年明け可能な限り毎週公演をうつことにする。
それが「金曜座長劇場」であった。
「もうすぐ閉めるから来て」「これでお客がたくさん来たら閉めるのやめるから」という宣伝の仕方もチラッと頭をかすめるが、あえてせず。
とはいえ、12月に決めた企画ゆえ広報期間もないため、珍しく年賀状の形で公演のお知らせを送る。
年賀状原稿を見返してみると、そこにはこんな一文があった。
「ここもいつまで維持していけるかわかりませんので、今のうちに是非足をお運びください。」


いつまでも
あると思うな
親と金
と稽古場
(思いっきり字余り)

こうして2010年を迎えたのでありました。
つづく。  


Posted by 伽藍座長 at 02:40Comments(0)日記

2010年12月25日

今年を振り返る

もう、今年もあと一週間なので今年を振り返っていくことにする。

ところで、「ゲゲゲの~」って今年そんなに流行ったんですかね?
「今年は目立って流行した言葉が無かった」とはいえ、「ゲゲゲの~」ってあんた安易過ぎませんかね。NHKだから?
「流行語」の定義がどうなってしまったんでしょうか?
私の基準では「使ってこその、流行語」だと思うのですが。
「ゲゲゲの~」、使ってないでしょ。
使ってるって意味では
「なう」「整いました」の方が3000倍使われていたと思います。
(私は使わなかったけど。あ、一回だけメールで「こういうのを最近の若い人は『新幹線なう』って使うのかな?」って使ったか。)
「ゲゲゲの~」については今年二回、ギャラリーとりこにて、水差しで「ゲゲゲの鬼太郎」を演奏したなぁ。
自分に関しては、こっちの方が使ってるのか?

まあ、今更流行語大賞の話をしてどうする。


さて、今年の自分の十大ニュース候補を挙げてみよう。
「鷹匠の稽古場を閉めた」
「SPACで県民劇団を立ち上げた」
「自宅を引っ越した」
「告白してふられた」
「8週連続金曜に一人芝居を続けた」
「通帳残高が十数年ぶりにン十万円に届いた」
「二日続けて葬儀に参列した」
「12月の飲酒量がいまだにビール一本だ」
「昼のバイトをストライキ」
「毎月ギャラリーで即興公演」
これで10個か。

どうでもいいものもいくつか含まれましたが。
結局一番大きかったのは一番初めに書いた事で
それに関連するニュースが実はたくさんあったのだが
わざわざ挙げなかったので、どうでもいいものも入っちゃったんだね。
じゃあ、鷹匠の稽古場の話を中心に振り返ってみるか。
明日から。

とりあえず、どうでもいいやつ一個。
忘年会シーズンの12月に酒を飲んでいないのは、体調が悪いからではなく忘年会がないからです。
予定では来週一件。
一本だけ飲んだビールも、知り合いの店行った時に「生ビールやめて、試しに瓶ビールにしてみた」というので味見にドイツビールを飲んでみただけである。
先月はやたら飲んだ気がするから、その反動もあるんだろう。
夜寒いから出歩かなくなったこともあるか。
いやいや、家飲みも最近めっきり減りましたよ。
今日家で飲んだものは
珈琲三杯、レモンティー三杯、味噌汁一杯、お茶漬け一杯、カレー一杯
話がどうでもいい方向に行ってしまいそうだ。
この辺でやめとくか。
おやすみなさい。



そうそう、ウガンダさんの名言で「カレーは飲み物だ」というのがあるが
確かにカレー食べてる時って、あんまり噛まずに食べちゃうんだよね。  


Posted by 伽藍座長 at 01:46Comments(0)日記

2010年12月24日

寒いです

今日は寒いです。
クリスマスイブです。明日はキリストの誕生日です。昨日は天皇陛下の誕生日でした。
実は陛下は24日深夜に誕生したが、宗教的理由で一日繰り上げた。
なんてことは無いですよね。・・・無いですね、失礼しました。

今日は何故か役者たちみんな予定が無いということなので、
稽古にしました。

しかし、寒いなぁ。
風邪ひかないように。  


Posted by 伽藍座長 at 19:06Comments(0)日記

2010年12月24日

昼と夜の間に

最近、ちょっと気を抜くと生活が「夜型」になってしまう。
「昼型」にした方が、外出中に眠くならないからいいはずなんだが、「夜型」に。
試しに寝る時間をずらしてみたのだが、さらに時間がずれていき・・・
原因は
「やらなければいけないこと」と「睡眠欲」との葛藤。

「葛藤」

台本書く時
役者やる時
演出する時
「葛藤」
はとても大事なキーワード。

昨日、高校生の講習会でもそんなことしました。

「恋心」と「理性」が葛藤する役を演じる役者。
わかりやすく「恋心担当」と「理性担当」の二人をつけて
セリフに合わせて彼の身体を引き合う。
これは三人の息が合わないとなかなか難しいんですが、
とりあえず、役者は身体を物理的に引き裂かれながら、
葛藤に引き裂かれる役を演じました。

障害の多い恋をしている男女の逢引のシーン。
彼らには、「障害担当」が付きました。
自分より身体の大きい「障害担当」者に全力で捕まられた役者は
それでも必死に愛を叫びます。
ぞくぞくしました。
いやぁ、いいもの見せてもらったな。

って、文章だけじゃわかりづらいですよね。
最近は、「心情」から創るより、「身体」からアプローチして創ることが多い気がします。
スタニスラフスキーを意識してるわけじゃないですけど。(意識してる?)
いろいろ現場でやっていった経験から、こういったアプローチの仕方のほうが実感しやすい気がするから。
実感しやすいということは、再現しやすいということ。(全くのコピーはつまんないけどね。)

何書いてるんだ?
「わかる」「しやすい」という単語が出てきているわりに「わかりづらい」ぞ。
頭の回転が鈍くなってきた。
眠くなってきた。
お!これはチャンス!
葛藤せずに寝ます。
おやすみなさい。  


Posted by 伽藍座長 at 02:30Comments(0)日記

2010年12月22日

高校演劇

昨日、今日と磐田に行ってきました。
磐田の高校生と一緒に舞台を創る季節がやってきました。

今回は来年3月26日(土)昼に磐田市民文化会館大ホールの予定。
演目は9月に日本平でやった「こだまがきこえる杜」を手直しして上演します。

今年は磐田東・西・南の三校で30人を越えているため、配役に頭を悩ましてます。
昨日・今日と台本の一部を使って皆さんにいろいろとやってもらいました。
「今、このくらい出来るんだな。」ということを把握する意味でやりはするのですが相手は高校生ですから
「今から三ヶ月でこのくらい伸びるよな」ということも彼らから感じ取らなければいけないのです。
大変ですが
伸び盛りの演劇人と一緒に舞台を創るのは
とても刺激的で、楽しいですね。

そんな刺激を受けつつ
台本の手直しが、私の正月休みの宿題になりました。
あれもこれもやりたくなって困るなぁ・・・  


Posted by 伽藍座長 at 23:38Comments(0)日記

2010年12月20日

台本の直し

自分の書いた台本を再演する際
台本を直すことがある。

現在、2月の演劇カタログで再演予定の「箱舟」の稽古をしています。
この台本を現場で直しています。
主に会話のやりとりでスムーズに行かないところを直します。
直すというか「カット」してます。
「カット」するということは余分な会話やセリフが多いってことですね。
余分な会話と思うところは
会話の中の合いの手的な部分です。
合いの手は、どちらかというと重くなりがちな空気を少し軽くする、空気を少し抜くなどの効果として使っています。だから時々ちょっとだけ横道にそれたりします。

初演の時は横道にそれながら会話がすすむ、という流れでした。
ところが今回、そこが気になり始めたのは、
その合いの手を入れる担当の役に、いろいろと人物背景を背負わせていったところ、
「合いの手入れてる場合じゃないな」
ってことになったのです。
心理状態はそんな余裕ないのに、横道にそれる。そこが今回の「合いの手」の違和感。
今回は、「登場人物にいろんな事を背負わせる」という課題で再演に臨んだため、それが部分的に会話の流れを滞らせ違和感を生じ、その違和感をなくすために、手直ししています。

誤解無いように言っておくと
違和感が出ること自体をいけないといっているわけではありません。
今回も別の部分では、わざと違和感を出す方向で創ってます。


もう一本、9月にやった「こだまがきこえる杜」再演のために、こちらも手直しを始めました。
こちらは3月予定。ってもうすぐじゃん。
どういう方向に手直しするか?は年内最後の課題です。  


Posted by 伽藍座長 at 23:59Comments(0)日記