2012年05月12日

身分証明

旅先で「身分証明書」の提示を求められた。
「身分証?」「免許証とか保険証とか?」「持ってない」

目の前に人がいるけど、その人がどういう人であるかは、その人の肉声ではなく、何がしかの紙が必要になる、という。

まぁ、当たり前の話なんでしょうけど。

自分は自分の身分を証明できないのだ。

と思ったら、自分の無力さにがっかりだよ。  


Posted by 伽藍座長 at 00:35Comments(0)日記

2012年05月04日

今後の予定

今後の公演予定は「http://takajo.eshizuoka.jp」に随時書き足していきます。
このアドレスに「takajo」と入っているのが、なんかね。自分の一つの出発点を表してるよな。

世間はGWらしいですが、自分は今後の予定を組みながら、やらなきゃいけないことの整理をしているところです。
いろんな会場のご好意で定期的に公演ができるようになってきましたし、
遠方からの声かけなんかもありがたいです。

昨年まで2年やりました「県民劇団がくらく座」ですが、今年度からSPAC卒業ということで、独自で公演することになりました。それに際し、実は県西部からの参加者が多かったこともあり、二つに分けました。
静岡を拠点にする「がくらく座」と浜松を拠点とする「座☆がくらく」と。
せっかくなので、関連付けた公演をしたいと思っております。
静岡は9月末、浜松は10月末に公演予定。
さっそく台本構想に入りましたよ。

  


Posted by 伽藍座長 at 21:24Comments(0)日記

2012年05月04日

LIVEHOUSE UHU

先日はLIVEHOUSE UHUでのブッキングライヴに出演してきました。
30分という枠だったので、「山梨空港」と、半端に時間余ったので一曲「反脱原発」を歌ってきました。
「山梨空港」で泣く客はいないだろう。客席は爆笑と苦笑いに包まれました。

それでもライヴハウスオーナーの心を動かしたようで、終演後よばれ
「これ、もとたくさんの人に観てもらいたいよね。フリーキーが閉めちゃったから、あそこでやってたような企画をさ、うちで月一でやらない?」
ということで、
来月より「月一回」UHUで企画を持つことになりました。
「企画の名前は座長きめてよ」 
ということで、「伽藍座長の実験室」としました。

鷹匠にあった「演劇実験室」の名前から引継ぎました。

他にギャラリーとりこさんのご協力で、今月から「すたんだーど劇場」という名前で定番作品を常に上演している場所を作ります。
これも昨年末閉店とともになくなった「水曜フリーキー」の精神を引き継ぎたいと思ってのことです。


いろいろやってきましたが、やりたいことは同じなんだな。
形を変えて、継続しているんだな。
そして、それを応援してくれる人がいるんだな。
そんな風に思います。  


Posted by 伽藍座長 at 00:10Comments(0)日記

2012年04月29日

とりこ

とりこで一年ぶりの一人芝居。

今回も写真展のテーマに合わせての芝居でした。今回のテーマ「サクラサクラ3」は同テーマで毎年やってる三回目。前二回も一人芝居やってましたね。
さて、前日飾られた写真を見て、構想を練るのですが、久しぶりな事もあってまとまらない。帰りがけに「前の作品の続きも気になる」なんて話も耳にする。

というわけで、思い切って一年前の作品の続きをやることに。
例の如く、設定だけ決めてスタート。三話構成で40分ほどの作品となりました。

前の日記で「今までと変えたところがある」と書きましたが、この日もそれを試すような形となりました。
結果は、よかった、ようです。
何故変えてるか?というと、
「もっと観客の心を揺さぶることが出来るのではないか?」と思ったからです。
自分の各作品、演じる一人芝居は客席に笑いを生んでいるし、評判も良い。しかし、それだけ。
それだけって言い方も贅沢ですが、それは「心地よい観劇後感」であって、「必要」ではあっても「不可欠」なものではない、と感じていたからです。
「同じものをもう一度観たい」と思わせられるか?
そのくらい「必要不可欠」なパフォーマンスとなりうるのか?
それを探すのが、これからの残り少ない表現活動時間の最大の課題であると思うのです。

今月からやっている(試しは先月の浜松公演「いつか花咲く」からなんですが)このある意味「実験」で、
今まで以上に観客の心を動かしてるな、と実感するのは
終演後涙ぐんでるお客さんがいる、ということ。
これはわかりやすい。この日のとりこもそうだった。
涙ぐまなくても、観客の心が動くのは会場の空気でわかる。

たぶん、このやり方で間違ってはいないようだ。




と、ここまで書いといてなんですが、明後日のUHUはそれとはちょっと違うことします。
日時:4月30日(月・祝)
会場:LIVEHOUSE UHU(静岡市葵区七間町9-10)
チケット:1500円+1ドリンク(500円)
「10連発マグナム」というライブに出演。伽藍座長の出演は19時頃。持ち時間は30分なので一作品「山梨空港」と+αの予定。
http://livehouse-uhu.com

  


Posted by 伽藍座長 at 01:23Comments(0)日記

2012年04月26日

che公演

昨晩はcheで公演でした。
知ってる人は知っている、狭いし屋台風になってて人も車も横をすり抜けて行く感じのお店。
いろいろと開放的な会場でも芝居やってるので、ここでも何回かいつも通りやってました。

今回は「弾き語りドンキホーテ」という作品をやったのですが、これは今まで開放的な会場ではやってませ
んでした。何故と言われれば、役者も観客もそこそこの緊張感と集中力が必要になるためです。
そうわかってはいたのですが、お店から「まだやってない作品を観たい」というリクエストがあったので。

さて、やってみました。
先週、気持ちよく浜松で公演できたので、同じような感覚で芝居に入ることが出来ました。
そして集中力を自分で保てたのでお客さんもついて来てくれた。
途中でお客さんがお店に入ってきても集中力は途切れず、ギターのチューニングが若干狂い始めたのに気付き意識して調整したり。

自分の演じている状況に集中して行くのは、自分の内へ内へと向かう視点。
客席含めた劇場全体と自分の状態を客観的に見てその場その場で修正して行くのは、自分の外へ外へと向かう視点。
この両極端な方向の視点を同時に持つことは役者として獲得したいことだと思うのですが、それがとても実感できる公演となったわけです。
世阿弥いうところの「離見の見」でしょうか。

実のところ久しぶりに一人芝居をするので、今までと変えたところがいくつもあります。それらの成果があがっているのか?もうしばらくこのまま続けてみます。  


Posted by 伽藍座長 at 14:08Comments(0)日記

2012年04月22日

浜松公演

今日から春のツアー開始。

実は初日からお客が少ない。
しかし、久々とは思えぬ完成度。
終わったら、男性客が涙を拭いていた。
もうそれだけで、今日公演した甲斐があったというもの。

見逃した方残念。

というか、あの会場、すばらしく声がよく聴こえる。
自分で自分の声に感動することなんてそうそうないよ。
そうです。今日のお客さんの涙の半分はあの会場のおかげです。

ちなみに
明日も浜松です。  


Posted by 伽藍座長 at 00:41Comments(0)日記

2012年04月12日

モデル指導

何の因果か、専門学校で学生にモデルの指導をしている。メイクのコンテストに向けての練習ってことで。
「お前がモデルの指導を?」と思われるんですが。要は、身体の使い方や、テーマに沿った見せ方とか、人に見られることの慣れ方とか、演劇に関する視点からの指導なんですね。ま、その視点からしかできないんですけど。
元々みんな素人なのだから、教えて直して行くと毎回変わって行くわけですよ。モデルっぽくなってくる。そしてメイク技術者(こっちも学生)が、「こう見せたい」という話に「こうしたら?」と意見交換しながら段々と構成が出来てくる。構成と言ってもほんとに短い時間なのだ。だからこそ見せたいものを凝縮したい。なかなかいい現場になってます。

身体の使い方、などを指導しているので自然とこちらの背筋も伸びて姿勢もよくなってくる。そしてモデルはみんな女の子なので、身体の動かし方の例を見せる時も女性の身体の動かし方になる。「この時は膝を寄せる」「こう脚を持ってくると、大人っぽいでしょ」など。そして気付いたのだが、段々言葉が柔らかくなってくる。「こうすると大人っぽい」「大人っぽいよ」「大人っぽいよね」「大人っぽいわよね」「大人っぽいわよ」・・・
こういう現場の男の人が「オネエ言葉」になっていくのが実感できた。


いかん。来週から一人芝居の旅が再開される。いつでもおっさんに戻れるようになっておかなければ。
  


Posted by 伽藍座長 at 22:56Comments(0)日記

2012年03月09日

演技とは?

最近いくつかの現場で「演技とは?」という話をしている。
というのも、いろんなところで、いろんな人に、いろんなレベルで演技を要求しているので、自分が一番根本で役者に何を求めているのか?の整理が必要だと思ったから。
そして、私のダメだしが何を根拠に行われているか?を役者に知ってもらうため。

配布する紙には
「行動」「感情」「設定」「目的」「障害」「葛藤」の大きな文字が。
他に小さく「深める」「根拠」「具体的な」「明確化」「~したい」。
書いてある文字はこれだけ。あ、あとタイトル「演技とは?」と太字で「演技」。

ほんとにこれだけです。あとは広大な余白。
余白は私が話してるのをメモしてもらうため。行く先々で多少実例や内容は変わりますが、どこでも話するのは上記の文字。
とても単純化してあるので「わかりやすい」と評判ですが、勿論さらなる深みはあるわけです。
まずは、ここから。

初めの六つの単語は、演技の勉強してる方ならお分かりでしょうし、別の単語で理解してる方もいらっしゃるとおもいます。この中の「どれを重要視するか?」によって様々な演技論が派生しているとも言えるでしょう。
私はこれらを乱暴にまとめて話してます。というのも、
現場で言いたいことが山ほどあっても、それら全部言えば言うほど、相手は混乱し、自分も混乱し大事な「やりたいこと」に近づけてない気がしていたからです。
それでも六つもあると思われるかもしれませんが、
現場では乱暴に一言で言ってます。

「演技とは? 行動です!」
はい。  


Posted by 伽藍座長 at 23:45Comments(0)日記

2012年03月08日

演出って?

今週から三週間、毎週末に自分の作・演出の舞台がある。
しかも、すべて作品もメンバーも違う。
頭の中が混乱しそうだが、そのうち二作は再演なので、整理はついている。

「演出」って何をする仕事なんだろうか?
と考える。
今の多くの現場では「基礎的な演技指導」も含めて「演出の仕事」となっている。
(これがプロの役者を使った現場だと、ある程度「演技指導」の負担は軽めで済むんでしょうが。)


普段の会話で使う「演出」も合わせて考えると
「それをどう魅力的に見せようか?」とすること
となるでしょうか。

その具体的な手法として「演技指導」も入る、と。

今週からまた始まりました「モデル指導」も同じで
モデルさんにちゃんと歩いてもらう、という指導が「基礎的な演技指導」であり、その上で
「そのモデルさんをどう見せようか?」
と考えるわけです。
「短期間で一流モデルの仲間入りをさせる」
という無茶な課題では無いのでやはり
「基本的な身体の使い方」を各自で出来るように導くことと
「そのモデルの個性を活かした見せ方」を考えること
が、演出(指導者)の仕事なのだと思ってます。
この「個性を活かした」がポイント。
一流でないモデルを魅力的に見せよう、と考えたら、「その人が元々持っている『魅力』を最大限に引き出してアピールする」ことが必要になる。
演出の仕事はその「魅力としてアピールできる個性」を見つけ、それが「より効果的に活かせる方法」を作って行くこと、になると思う。

これは、モデルに限らず、役者に対しても同じである。



(と書いてますが、役者に対して上記のような手法を使うのが一番いいな、と思ってやっているので、それをモデルさんにも応用するしか自分の出来ることはないな、ってことなんですけどね。)  


Posted by 伽藍座長 at 11:34Comments(0)日記

2012年03月04日

スタッフワークショップ

昨年末に「スタッフ講座をやろう」とブログに書いてから三ヶ月。
私の周りで一緒に舞台創りしている人たちを対象に
1月から講義や
会館ホールで講習会や
UNIT LIVEの現場仕込みや
ファミリー小劇場の現場仕込みや
いろんなところで、いろんな形で主に「劇場仕込み」の実践をしてきました。

途中「驚くほど使えぬ」とつぶやいてしまったこともありましたが、
本日ファミリー小劇場のバラシでは皆さんの成長を実感したのでした。
よそ見している間に照明スタンドが片付けられ、大量のコード類がちゃんと「八の字巻き」になって収納されている。

やっぱりこういう機会は作っておくべきなんだな。
今週もう一回幼稚園公演をやって一段落。
4月から次の段階を考えていこうか、と思うのでした。
  


Posted by 伽藍座長 at 22:48Comments(0)日記

2012年03月02日

週末は子どものために

今週末は「ファミリー小劇場」と題して、子供向けの芝居をしてきます。しかも二ヵ所。
明日は清水文化センター。今晩仕込みしてきました。
明後日は大里生涯学習センター。設備が無いので照明機材持込です。明日、清水での公演が終わったらすぐに移動。夜は大里で仕込みです。

何か旅公演の劇団みたいになってきました。
この作品、実は来週藤枝の幼稚園でも公演します。


とりあえず、週末の天気が心配。  


Posted by 伽藍座長 at 23:16Comments(2)日記

2012年03月01日

引越し

先週、浜松である会議に出席してきた。
顔見知りも何人かいたのですが、そこでこんな話を耳にした。
それは
「佐藤は浜松に引っ越してくるんじゃないか?」
というものだった。
自分でも「その手があるよな」と思うくらい、最近県西部に通うことが多くなってきました。
しかし、自分の知らないところでそんな噂が、まことしやかに流れているとは。

と、
さっき三月になったよ。
引越しの季節だよ。
噂の真相は?

あっちでもう一つ大きな仕事が入るようだったら引越ししようかな・・・
あ、「大きな」ってもちろん金銭的にってことだよ。
引越し費用も出ないようじゃ引っ越せませんものね。  


Posted by 伽藍座長 at 00:59Comments(0)日記

2012年02月28日

一人芝居

「次はいつやるの?」
「またやってくれない?」

そんな声が今日も何件か届きました。

3月いっぱいは忙しいから
「4月以降にね」
と答えている。


そう。今年になってからまだ一度も「一人芝居」をしていない。
毎年30公演くらいずつやってるんだが。って、この数字も結構なもんだが。

いろんな現場でいろんな芝居をやっていますが、
確実に今やってる一人芝居は
自分がやりたいと思っている芝居の要素を多く含んでいる。
だからやっておきたい、というかやらなきゃいけないと思ってるんですよ。

今年は一人芝居50公演くらいやりたいと思ってたんだけどね。4月以降の9ヶ月で50公演か・・・

4月以降「日吉町原発」推しで、いろんなところにお邪魔しようかな、っと。  


Posted by 伽藍座長 at 00:54Comments(0)日記

2012年02月27日

お友達の復習

例の如く、あるイベントに関わっているのですが。
そのイベントに出演出展してくれる人をピックアップすることとなりました。
自分が聴きたい人、見たい人を選んじまおう、と思ったのですが
偏るのと
イベントの色というものもあるので、苦慮しております。

さて、例えば音楽やってる人を誘うにあたり、ドーンとギャラが出るわけでも無いので
「申し訳ない」って言いながらお誘いするわけです。
そうすると、少しは話の通じる人に声をかけることになる。
まぁ、お友達になるわけです。
しかし、ここで問題は
自分はお友達と思っていても、向こうはそう思っているか?
ってことです。

自分でリストを作りながら、話のしやすい人から順に
だんだんとご無沙汰な人へ
あ、もうプロになっちゃった人はさすがに呼べないか。
ネットで検索してみると、
あれ?何でこいつ静岡に帰ってきてるんだ?
って人も発見。


ところで
そろそろツイッターとかフェイスブックとかやった方がいいんでしょうか?  


Posted by 伽藍座長 at 00:11Comments(0)日記

2012年02月24日

CM出演

昨年7月よりテレビを見てないのでわかりませんが、
どうやら私の出ているCMが流れているようです。

一つは「静岡県弁護士会」のCM。
笑顔で「本当に助かりました」とか吹き出しで出てる奴です。
笑顔は何か苦手ですね。

もう一つは「向田工業所」のアルミアートボードのCM。
こっちはお父さん役で、娘夫婦から「アルミアートボード」をプレゼントされて、勢い良くぼける、というもの。こういうコメディータッチのものの方がやりやすいです。映像見てないので何ともいえませんが。

両方とも一緒に出演しているのが「がくらく座」のメンバーです。
最近、映像の話がいくつかあるのですが、がくらく座をやったことで幅広い年代の役者を抱えることになって、いろんな要望に答えています。
といいながら、来週の某撮影の出演者が足りない・・・  


Posted by 伽藍座長 at 21:31Comments(2)日記

2012年02月22日

何ということはない日常

UNIT LIVEも無事終わり、日常が戻ってきております。
来てくれた方々ありがとうございました。
出演してくれた皆さんありがとうございました。
こうして私はいろんな方々に助けられていろんな事が出来るのですね。


さて、昨日は浜松へいつものように高速は使わず国一でえっちらおっちらと行ったわけですが。
出発してすぐ安倍川のほとりで「日本語できます」と書かれたダンボールを持ったヒッチハイカーを拾った。
私:「どこまで行きたい?」
彼:「西へ」
私:「浜松まで行くけど、乗ってく?」
彼:「OH!京都でもどこでも行きます。」
私:「いや、京都は行かない。」
そんなやりとりで乗っけたのは「ジェイソン」というアメリカ人。
三島の日大に留学しているが春休みを利用して旅に出ようと思ったらしい。そしてどうやらfecebookで知り合った友達に会いに鳥取まで行きたいらしい。
鳥取・・・そりゃあ京都よりまだ西だね。
道中、ジェイソンが最も盛り上がっていたのは、大井川渡る辺りで山肌に大きく「茶」という文字状にお茶の木が植えられているところ。見慣れていたのでその面白さを忘れていたが、確かに笑いどころである。
走る車内から写真を撮っていた。車は走ってるし、ズームのため手ぶれで上手く撮れないらしい(激しく笑ってるし)。それでも何度かシャッターを押した後「Perfect」とつぶやいてた。納得の写真が撮れたようだ。

国一では鳥取まで何日かかるかわからないので、東名高速の豊田東サービスエリア(磐田)まで行き、そこで別れた。
ジェイソン今頃どこまで行けたかなぁ。  


Posted by 伽藍座長 at 23:20Comments(0)日記

2012年02月12日

海風

鷹匠に「フォークテラス海風」という喫茶店があった。
70年代な古臭い名前だがちょうど2年前に開店した。
店長は静岡のフォークシンガー「森下よしひさ」さん。私よりちょっと年上の方だ。
お店の空いてそうな16時頃にふらりと珈琲飲みに行ったりカレー食いに行ったり。
去年の6月にはお店で一人芝居もやらせてもらった。
そういえば森下さんも、うちの稽古場でライヴやって歌ってくれてたなぁ。

病気療養に専念するため、お店は去年11月に閉店。
ご本人は先週お亡くなりになった。
ご冥福をお祈りします。


彼の回りの多くの人たちが
彼の死を惜しみながら
「彼のおかげで」と口々にいい
しかし声高にではなく
静かに彼への感謝を胸にしている
地味な、いや地道な印象の人
だから
追悼何とか~みたいなのは好まない人だから誰もやらないんだろうけど
彼の歌を歌い継ごうという運動がすでに生前から起きていた
人を動かす魅力のある人だったんだよな

合掌  


Posted by 伽藍座長 at 00:09Comments(2)日記

2012年02月09日

発熱って

ここしばらく、なんやかんやと忙しくしておりましたら
やはり無理がたたって発熱しました。
発熱は一日で収まりましたが、とりあえず
「水分とって寝る」を延々繰り返しました。
そうしたら48時間後には眠く無くなりました。足掛け三日。
原始的な方法ですが、単純で自分には合ってます。
久しぶりに全てをキャンセルしてひたすら寝たな。

全て自分の予定であれば、体調によって配分するが、相手があるとそうも言ってられず。
しかし、身体は正直ですね。
「もう無理」
って思うと発熱します。
そうしたら、それを跳ね返すほどの若さもない私は素直に従います。
それが長生きの秘訣。

幸い致命的な用事はなく、大事にはならなかったのですが、今週末から来週末までまた休めない用事が目白押し、ということを考えると、
「どうせ発熱するならこのタイミングでしたね」
というタイミング。

しかし、これからは、あまり他人のスケジュールに合わせすぎないようにしよう。
世渡りには少々マイナスかもしれないが
長生きの秘訣ということで。  


Posted by 伽藍座長 at 21:57Comments(2)日記

2012年02月01日

高校教師

もう20年以上前になるか。
当時、学校の先生になろうと、仕事を辞め一年間受験勉強に専念していた。
わずかな生活費を稼ぐため、疲れない簡単なバイトをしながらなるべく勉強の時間を作って。
もちろんその一年間は芝居を一切やらなかった。ほとんど観にも行かなかった。
そこまでして結果は、「不合格」。

さて、来年も頑張るか、どうしようか、とりあえず一ヶ月勉強はお休みした。
一ヵ月後、テキストを開くとかなりの分量をすでに忘れていた。
感覚としては、大学受験の時の3分の1程度の記憶力しか20代後半の自分にはなかったのだ。
その前の一年が、かなり自分では充実して勉強してきたと思っていただけに、この記憶力の後退はショックで、翌年の受験を断念することにしたのだった。

断念してから約半年後の3月末。
県の教育委員会から「非常勤講師として4月から山奥の学校に赴任しないか?」と電話があった。
非常勤のキャリアは受験にプラスにならないことになっている。非常勤なので、いつまで仕事させてもらえるかわからない。しかも非常勤なので給料も安い。そして通勤が難しいので、引っ越さねばならない。引越し費用は出ない。すでに半年前に教員の夢を断念していた。
そんな様々な理由からお断りした。っていうか、4月からってあと10日で3月終わりまっせ。
「それでも」ととてもお困りのようだったので余計に
「そんなに困るほど教員が足りないんだったら半年前に採用しといてくださいよ」
という気持ちだったのを覚えている。それを口に出して相手に言ったかどうかの記憶は定かではないが。

あの時、あの話を受けていたら、今頃どうなってたんだろうな?
と、さっきふと思ったのだ。
今は縁あって高校生に「先生」と呼ばれる立場に居させてもらっている。
として、あの時の夢はかなっているのか?




ごめんね。
先生はまだ、3月の公演の台本を書き上げてないんです。今日S先生とS先生とK先生に20ページまでの台本渡しておきました。最終的に60ページくらいになります。本番まで二ヶ月をきったのに、まだ三分の一ですね。すみません。
台本書きはいつも苦しいです。産みの苦しみって奴です。でも、実際に子ども産むのに比べたら、大した苦しみではないのでしょうね。
稽古を積んで芝居を育てていくことも、何十年もかけて子どもを育てていく事に比べたら、あっという間なのでしょうね。
高校生の、部活の、ほんの一瞬に関われることを感謝しつつ

さっさと、先生、21ページ以降に取り掛かります。  


Posted by 伽藍座長 at 23:45Comments(0)日記

2012年01月26日

稽古にて

ただ今、いろんな現場で稽古しています。
稽古の話を書いても身内向けや専門的になるので、一般の人にもイメージできそうな話を時々書くことにしよう、と思い立った。


まず今日は、経験のない役者をどうやって見栄え良くするか?を考えて行きたいと思います。
大抵の場合、経験のない役者は慣れていないので「緊張」します。
この「緊張」が取れるようになると、問題の半分は解決します。
でも、経験積んでても「緊張」はします。
方法は二方向。
・「なるべく緊張をしない方法」「緊張をほぐす方法」
・「緊張しても何とかなる方法」
場合に応じて使い分けますが、今日は後者の話をしてみましょう。

「緊張」すると、身体が固くなり、動きがギクシャクして不自然になります。また、セリフのしゃべり方も固く不自然になります。これをこのまま何とかしようとしたら
「その役は動きがギクシャクしている人の役だ」「その役は緊張している人の役だ」
としてしまうことです。
「え?いいの?」と思われるかもしれませんが、結構私は使ってきた技(?)です。
こうすれば、不自然に見えても大丈夫。むしろその方が芝居としては面白いわけですから。
一つ難点は「それでいい」と言われると、プレッシャーから開放されて、緊張が和らぎ、自然な動きともの言いになってきちゃうこと。まぁ、そうなったらそうなったで、また違う使い方をしていくんですけど。


「緊張」すると、固くなる人と、落ち着かなくなる人がでます。
落ち着かなくなる人が「落ち着かなく」見える原因の大きなものは
「動きがふらふら(ちょこまか)する」「視線が泳ぐ」
だと思ってます。
これを克服するためにどうするか?
「動くな」「視線はここ」と指示する。
ここで「大きく動け」「相手の目を見ろ」
という指示も考えられます(実際使います)。
でも、「大きく動く」ことより「動かない」の方が言われた方はやりやすい。
視線は一箇所しか見てないと、それも不自然なので、3箇所くらい指示します。その3箇所の中に「相手を見る」も当然入ります。でも、緊張してる人は「相手の目を見ろ」と言っても見られません。余計緊張するみたいです。そして「見続けること」は結構な集中力を要します。長くなりそうだ・・・

「ちょこまか動いてる」より「止まってしゃべってる」方が見栄えはいいです。
し、やることが少ない方が集中しやすいです。

じゃあ、次の稽古に・・・  


Posted by 伽藍座長 at 22:28Comments(0)日記